瞑想式インナーチャイルドセラピーとその中身

インナーチャイルドセラピーにはいろいろな形式がある

「インナーチャイルドセラピー」という言葉、よく見かけるようになりました。
「インナーチャイルドセラピスト」の広告も、インターネットやSNSでたくさん目に留まるようになりました。

それで、どんなふうに書いてあるのだろうと読んでみたのですが、同じ言葉をテーマなのにちょっと違うようです。
一言に「インナーチャイルドセラピー」と言っても、いろいろな形式があるようです。

カウンセリング方式、コーチング方式、書くことをメインにするジャーナリング方式、カードを使う形式。目に付いただけでもこれだけありましたが、どれも私の提供するものとは違いました。

それで、私が提供する「インナーチャイルドセラピー」の形式について、何度もお伝えしたほうが良いと思い、この記事を書いています。
私のセッションでは、セラピストによる誘導瞑想を利用するため「瞑想式」と頭書きしました。

私の提供するインナーチャイルドセラピー

私の提供する「インナーチャイルドセラピー」は、基本をジョン・ブラッドショーの「インナーチャイルド 本当のあなたを取り戻す方法」に拠っています。

インナーチャイルドとは

これによると、「インナーチャイルド」は「内なる子供」と訳されます。

そのため、「自分の中に別の子どもがいる」と思う人もあります。
ある意味ではその通りなんですが、子供がそのまま自分の中にいる、という感覚は少し違います。

私が扱うインナーチャイルドは、「お母さんのおなかに宿った時から、子ども時代のエネルギーのすべて」です。

適切な養育を受ければ、このインナーチャイルドはそのまますくすく育ち、大人になっていきます。けれど、何らかの事情で適切な養育を受けられなかった場合、子どもは自分の欲求、感情を我慢して抑え込みます。感情、信念、身体感覚を伴うものとして「情動エネルギー」と呼ばれます。

「情動エネルギー」はいい方向にも悪い方向にも、人の潜在意識に強い影響を及ぼすものです。

私は「この情動エネルギー」を「傷ついたインナーチャイルド」と呼んでいます。

これは、その人の中に確固たる価値観を作り出し、その後の人生に大きな影響を与える、目に見えないけれど強烈な色眼鏡です。

なぜ情動エネルギーは生まれるのか?

子どもの頃のトラウマ体験、その時に抱えた悲しい情動エネルギー。
なぜそれは生まれるのでしょうか?

それは。。。。
親が、無条件に子どもを愛せなかったからです。
全く愛せなかった親もいるし、条件付きでなければ愛せなかった親もいます。
過去形ではなく、今なお進行形でそうである親もいるでしょう。

「無条件に子どもを愛する」とは、どういうことでしょうか?
「その子のそのまま、ありのままを、存在そのものを愛する」ということです。

「○○したから」「○○できたから」愛する、というのは、条件付きの愛です。
その条件が無いあなたは愛さないし、価値もないよ、と子どもに言っているのと同じなのです。

子どもはまず愛されないといけない

初めにわかっていただきたいことは、

『子どもはみんな一人残らず、まず愛されないといけない』ということです。

子どもは愛し方を知りません。
だからまず「愛してもらう」ことで、「愛することを知る」のです。

先に自分を愛してもらうことで、他人を愛することを覚えていくのです。

そして『ありのままの自分』『そのままの自分』を愛されることで、『自分らしさ』を育てていくのです。

愛されなければ、他人を愛することを覚えられません。
条件付きでしか愛されなければ、条件付きでしか他人を愛せません。

『ありのままの自分を愛される』ことは、『そのままの自分に価値を感じ、自分らしさを育てていく』基盤になります。

『ありのままの自分を愛してもらえなければ』、子どもは『自分に価値』を感じないまま、『自分らしさ』を持てないまま、大人になっていきます。

こうして大人になった人は、自分というものがわからないのです。

愛されないとはどういうことか?

では、「愛されない」とは、具体的にどういうことなんでしょうか?

親が親の、健全な役割を果たせない家族を『機能不全家族』といいます。
ここでインナーチャイルドが生まれると、ジョン・ブラッドショーは言っています。

例えばあなたの家では、こんなことありませんでしたか?

・自分のことをいつも否定された
・親が気に入ることしか認めてもらえなかった
・親の愚痴をいつも聞いていた
・両親がいつも喧嘩をしていた
・お兄ちゃん(お姉ちゃん)だからと我慢していた

これは、親が健全な親の役割を果たせなかったほんの一例です。

またこういう家族には、共通のしかも暗黙のルールがあります。

それは、「自分の感情を『感じるな』『話すな』」です!

これはつまり、子どもは「自分自身の感情を持ってはいけない」「自分自身の感情を表現してはいけない」ということを意味しています。

そして子どもは、そういう感情の抑え方をこんなふうに教えられます。

①親が子どもに反応しない、共感しない
②親が感情についての健全なモデルを示さない
③感情を表すと、実際に罰を受ける

こうした体験は、それを体験する年齢が早ければ早いほど、人間の脳の生存本能に近い部分にインプットされ、取り除くことが難しくなります。

なぜなら、幼いほど子どもは一人で生きていくことができないからです。
周囲の大人に頼るしか、生き延びる方法が無いのです。

だからその体験は、生きることそのものに繋がっているのです。

対応方法はないのか?

生きることそのものに繋がっているから、残念ながら「インナーチャイルドの傷」をすべて取り去ることはできません。

でも、対応できないわけではありません。脳は可塑性という回復力を持っています。

大人になった今からでも、全部を変えることはできなくても生きやすくすることはできます。

それが、インナーチャイルドセラピーです。

インナーチャイルドセラピーの弱点

インナーチャイルドセラピーは、子どもの頃の悲しさを追体験し、感じきることでしこりを解放するセラピーです。

そのため、その時の自分を向き合うことが必須

条件になります。

でもその体験があなたにとって傷が深すぎる時には、向き合うことができない場合もあります。
その場合は、あなたにとって今は適切なタイミングではない、ということです。

記憶が無いということ

同じ意味で、もともとの記憶がない、思い出せないという場合もあります。
潜在意識がその記憶を、思い出さないようにシャットダウンしているのです。

実は、私もそうです。私には子供時代の記憶がほとんどありません。
私の子ども時代は、記憶に残す必要もないほどの暗黒期なのだと思います。

でも今は、インナーチャイルドセラピーやフォトセラピーに取り組んで、記憶がないままでも
幸せに生きられるようになっています。

インナーチャイルドセラピーもフォトセラピーも、その時の私が耐えられるギリギリのところを引き出し、気づかせ、癒してくれたからです。

記憶は無くても、生きることはとても楽になりました。日々の楽しさは何倍にもなりました。

傷を無かったことにはできなくても、傷を癒すことはできました。

生きづらさをかかえているあなたへ

勇気を出して自分の傷に向き合ってみると、違う世界が見えてきます。

何かを変えたい、何かに取り組みたいと思ったら、いつでも今が一番早いのです。

後で、、、じゃない!
今更、、、でもない!

今が一番のタイミングで、今が一番若いのです。

人生に悩みがあって、それを解決したいと思うなら、今すぐ動き出しましょう。

 

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