毒親育ち、現在の3つのパターン
【毒親育ちの大人の3つのパターン】
毒親とは?
『毒親』という言葉、知ってますか?
今、巷で話題になっている言葉です。
スーザン・フォワードの著書『毒になる親 一生苦しむ子ども』(講談社刊、玉置悟訳)から広がった俗語とされ、『子供にとって害になる親』『子供に悪影響を及ぼす親』のことです。
毒親とインナーチャイルド
『害になる親』に育てられれば、あなたのインナーチャイルドは間違いなく傷ついています。
その傷が、大人になってもその人の人生に影響しています。
だから私は、この傷があることを認め、そして癒すことで、今後の人生が変わっていくと確信しています。
毒親育ちの現在、3つのパターン
そこでインナーチャイルドの視点から、毒親に育てられたいわゆる「毒親育ち」の大人を大きく3つのパターンに分けてみました。
それは、あなたがご自分の親に対して、どんな感情を持っているかによって分けられます。
(1)親といても楽しくない、ほっとしない。むしろしんどいので関わりたくない。
自分の親が『毒親』であると、自覚しているパターンです。
親は自分にとって害になる、それを感じているから楽しくないし、ほっとしないし、しんどい
のです。
でも、気づいているのだから対策はできます。そんな親とは、とっとと距離をとりましょう!
別に縁を切れと言っているのではありませんよ。
今までよりも関わる機会・時間を減らしましょうということです。
ここで何より大切なのは、「距離を取ろうとするあなた」を責めないことです。
毒親育ちさんは距離を取ることを「親不幸だ」とか「そんな冷たい態度とっていいんだろう
か」とか、そんな風に考えてしまいがちですが、いいんです!
それが最も早く、そして簡単にあなたを救う方法なのですから。
(2)親といても楽しくはないし、ほっとしない。でも、親にも親の事情があったんだろうし仕方な
いと思う
自分の親も『毒親』の要素があり自分も傷ついているけど、あの場合は仕方なかったんだと大
人の理性で納得しているパターンです。
この場合のあなたも、幼い自分が傷ついていたことには気づいています。
でも、親の事情を理解しようとするあなたが、傷ついていたインナーチャイルドの気持ちを無
かったことにしようとしています。
それはなぜでしょうか?
あなたに、大人の理性が身についたから?
いいえ、違います。
それは、幼いあなたも思っていたことで、大人のあなたがそれをそのまま持っているんです。
「親にも事情があった」と思うことで、「私は愛されていない」「私は大切にされない」こと
を認めずに済んだのです。
つまり
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「親は私のことを愛しているけれども、こういう事情だから(仕事があるから・病気だから・
兄弟の世話が大変だから、などなど)私に構えなかったんだ」
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そう思うことで、幼いあなたは自分を納得させたのです。その場所で生きるために。
でもね、辛かった・悲しかった・かまって欲しかった・・・・
そういう気持ちは事実なんですよ。
小さなあなたが抱えていたその気持ち、ふたをしてしまっていたその気持ちを、大人のあなた
が今認めてあげましょう。
そうすることで、傷ついていたインナーチャイルドの気持ちが解放され、今のあなたの気持ち
も変わってきます。
(3)親のおかげで今の自分があると絶対的に信じて、感謝している。親に恩返ししないといけない
と思っている
一見、理想の親子関係に見えるパターンです。
本当に理想の関係であることもありますが…毒親育ちという条件を考えれば、そんなことはあ
りえません。
親とあなた、お互いがお互いを必要としていて、それが当たり前になってしまっています。
親は支配できる相手としてあなたが必要で、あなたは行き先を示してくれる相手として親を必
要としているのです。
あなたにとってのメリットは何なのでしょうか?
それは、あなたが自分の人生を自分で考えなくていい、ということです。
迷った時は、いいえ、迷う前に親が道しるべを立ててくれるのですから。
それが楽なので、あなたも親を求めるのです。
まとめ
いかがですか?あなたはどのパターンでしたか?
それとも、どのパターンにも当てはまりませんでしたか?
仮にどのパターンであったとしても、
/
親ではなくあなたがどうしたいのか?
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これを考え続けることで、あなたの傷ついたインナーチャイルドがだんだん癒されていきます。
そして少しずつ、傷ついていたインナーチャイルドが抑え込んでいた、本当のあなたが顔を出します。
あなた自身の気持ち、欲求に気づきませんか?