ぬいぐるみとインナーチャイルドの関係

あなたはぬいぐるみが大好きですか?たくさん集めていますか?

抱いて寝たり、不安な時に抱えたりしていませんか?

そして実は、「いい年をして」と言われて気にしていたり、自分でも思っていたりしませんか?

このかわいいぬいぐるみは、あなたのインナーチャイルドと深い関わりがあるのです。

今回はそんなお話を書かせていただきます。

インナーチャイルドとは?

そもそも「インナーチャイルド」とは、どういうものでしょうか?

「インナーチャイルド」とは心理学用語です。若干の解釈の違いはありますが、「内なる子ども」と訳され、本来は明るく優しく、無限の可能性に満ちた存在です。

その「インナーチャイルド」が、『適切な時期』に『適切な養育』を受けられなかった場合、傷ついて自分の感情を押し込めて、その過去の時間に固まってしまいます。

セラピーで対応するのは、この「傷ついたインナーチャイルド」です。

ぬいぐるみを可愛がる心理3パターン

ぬいぐるみを可愛がる心理

ぬいぐるみをかわいがる人は、なぜそうしているのでしょうか?

大きくわけて3つ考えられます。

理由その① 1人でいることが寂しいから

この場合、ぬいぐるみは上記に示した通り、「あなた自身=あなたのインナーチャイルド」だという可能性がかなり高いです。
癒されていない自分を癒すために、無意識にぬいぐるみを可愛がっているのです。

理由その② コレクションしたいから

趣味。コレクターズアイテムですね。

この場合はたくさん集めることが目的なので、ぬいぐるみを抱きしめたり話しかけたりということはあまりないかな。

理由その③ 「かわいい」と思ってほしいから

ぬいぐるみ好きは、かわいいと思われるから。

ホントはぬいぐるみでなくても、かわいいと思われるアイテムならなんでもいい。

 

この中では、インナーチャイルドに直接関係するのは理由①のみと考えられます。

(ただし、理由②③の場合もぬいぐるみがあなたのインナーチャイルドの投影になっていないだけで、インナーチャイルドは関わってきている可能性はあります)

ぬいぐるみとインナーチャイルドセラピー

もし、寂しさを埋めるためにぬいぐるみを集めているのだとしたら、ズバリ、ぬいぐるみは「傷ついたインナーチャイルド」の投影です。

「本当は可愛がって欲しかった」インナーチャイルド、「本当は抱きしめてほしかった」インナーチャイルド。そのインナーチャイルドを大人のあなたが、「可愛がって」「抱きしめて」あげているのです。

でも、それに気づいている人は少ないかもしれませんね。

ぬいぐるみをどう使うのか

ぬいぐるみは、インナーチャイルドセラピーのセルフワークとして、とても効果があります。

ぬいぐるみに限らず、あなたのインナーチャイルドを表すものとして使えるものなら何でも構いません。

インナーチャイルドセラピーは、セッションだけで終わるものではありません。

クライアント様には、セッションによって現れてきたインナーチャイルドに、セッション以外の時間を使ってコンタクトをとっていただきます。

その時のメタファー(象徴)として、その時に一番フィットするものを選んでいただくことがあります。

よくお持ちになるものは、その頃のご自身の写真、その頃描いた絵、好きだったおもちゃ、お人形などです。この中に、ぬいぐるみも入ってきます。

私も、自分のセラピー時小さなぬいぐるみを用意しました。

メタファーの効果① セラピーの対象を可視化することで効果が上がる

ここで、メタファーを用意することには意味があります。

一つには、セラピーの対象となる「インナーチャイルド」を可視化できること。

はっきり目の前に対象があることでより臨場感があり、セラピーの効果が格段に上がります。

メタファーの効果② 「今の自分自身」と直接的に向き合わなくて済む

二つには(私はここは大切な点だと思っていますが)、傷ついたインナーチャイルドを抱えた「今の自分自身」に直接的に向き合わなくて済むこと。

心理学では、例えばこういうことがあります。

「自己否定がひどくなんでもネガティブに受け取る自分」がいる場合、それをそのまま捉えるのではなく「もう一人の冷静な自分」がそれに気づいて考え方を変えていく。。。。

こういう風に、自分を俯瞰的に見ることを「メタ認知」と言います。

でもこれは、「大人の自分=今の自分」が、同じく「大人の自分=今の自分」に働きかけるものです。

 

しかし、インナーチャイルドが負っている傷がとても深かった場合、「気づいて、自分の考え方を変える」ことができないことがあるのです。

私がそうでして、メタ認知による考え方を変える方法を教えてもらっても、「ネガティブに受け取ってしまう自分のことを責められている」と感じ、また、「考え方が変わらない自分を自分でも責めてしまう」という、二重の自己否定に陥ってしまいます。

そのようなとき、この「メタファー」を使うことで、解消されます。

働きかける対象が「今の自分自身」ではなく「過去の自分自身」に変わり、しかもそれは当時の自分を象徴するぬいぐるみなのですから。

ぬいぐるみを使って傷ついたインナーチャイルドを癒す具体的な方法

①ぬいぐるみに話しかける

その頃、あなたが本当は言って欲しかったけど言ってもらえなかった言葉を言ってあげましょう。

「愛してるよ」「そのままのあなたが大好きだよ」

「いつもありがとう」「かまってあげられなくてごめんね」

「生まれてきてくれてありがとう」。。。。などなど。

その言葉はぬいぐるみに向けられていますが、あなた自身の心にも届いています。そして、あなた自身にも沁みわたっていくのです。

②ぬいぐるみを抱きしめる

触ったり、抱いたりという行為は、あなたの心に働きかけます。

本当はあなた自身もそうやって欲しかったのです。

その気持ちを大事にしてください。

ぬいぐるみを抱きしめることは、あなたの「インナーチャイルド」を抱きしめることでもあるのです。そしてそれは、あなた自身を抱きしめることでもあり、あなた自身にその思いが沁みわたっていきます。

まとめ

ぬいぐるみを好きなことは、年齢にかかわらず問題はありません。

ただ、「ぬいぐるみが好き」ということが自分のインナーチャイルドと関係しているかもしれない。

それを意識することで、あなたを違う世界へ導いてくれる手掛かりとなるかもしれません。

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