愛情不足のまま大人になった人の特徴

子どもは愛情いっぱいで育てられるもの・・・・
誰もがそう思うかもしれません。

でも、現実にはそうではない子どももたくさんいます。
愛情たっぷりに育つことができなかったこどもは、どんな大人になるのでしょうか?

この投稿では、そんなお話をしたいと思います。

「愛情」とは?

そもそものところ、「愛情」とはどういうものでしょうか?

「愛情」は「人や物を大切に思うあたたかい気持ち。いつくしみの心」と定義されています。

相手にとって良いこと、相手の幸せを願うことが愛情の基本です。相手の為を想って行動することです。

でも時に、あるいは思ったより頻繁に、愛情は誤解されています。

相手の為と言いながら結局は自分の為だったり、相手のためにアドバイスをしたつもりが結局失敗させてしまったり。

「愛情」とは、相手にとって良いことです。相手に、良いことのベクトルが向いていなくてはいけません。

このブログでは、アダルトチルドレンについて書きますので、愛情は「親から子へ」のものとして進めます。

愛情には、「健全な愛情」と「不健全なあいじょう」の2種類があります。

健全な愛情と不健全な愛情

親は、「自分は子どもを愛し、子どもの幸せを願っているのだ」と思い行動しているつもりですが、よく見るとそんなことはない。。。それが現実世界ではよく起こっています。

健全な愛情とは?

そのままの子どもを一人の対等な人間として認め、大切に思いいつくしむ気持ちです。

ポイントは「そのままの子どもをそのまま認める」ことです。

例えば、こういうことです。

・子どもの感覚、感性、個性を否定せず、まず受け止める
・親の価値観で否定しない

それが健全な愛情の基本です。そこから起こる行動であれば、それは健全な愛情を表しています。

話しをする時、まず子どもの話を最後まで聞いているでしょうか。

子どもの話しを否定せず批判せずにまず聞いて、そのうえで親の意見を言うことです。

また、ただ優しいだけではなく、時には子どもの将来を思って、言った結果親が嫌われてしまう可能性があるとしても、言いたくないことを言ったり、叱ったりすることもあるでしょう。

それが、子どもの良いことにベクトルが向いている、健全な愛情です。

不健全な愛情とは?

先に述べた、健全な愛情とは反対のところにあるものです。

そのままひっくり返してみましょう。

・子どもをそのままの姿で認めない=子どもの感覚、感性、個性を認めない
・対等な人間として認めず、大切にしたり慈しんだりしない
・子どもを否定し、親の価値観に合うように変えようとする

ポイントは、「行動の目的のベクトルが、子どもではなく親に向いている」ことです。「子どものため」と言いながら心の奥底には「親のため」が隠れています。

たとえば、「あなたのためよ」と言いながら、自分の世間体やプライドを満たすために子供のしつけをする親、子どもに夫や妻のグチを言う親などは、子どもに対して「不健全な愛情」を表しているでしょう。

こういう親の心の底には、子どもよりも自分の利益を優先する気持ちがあるのです。

愛情が不足するとアダルトチルドレンになる?

ここでいう愛情とは、健全な愛情を指します。

子どもは、健全な愛情を十分に与えられなければ「愛情不足」になります。

不健全な愛情はいくら与えられても役に立たないどころか、悪影響でしかありません。

健全な愛情であっても、その量が十分でなければ「愛情不足」になってしまいます。その量は、何で計るのでしょうか?

実は子どもは、親が自分にかまってくれる時間で愛情の量を計ります。そして同時に大切なものが、親との信頼関係です。

つまり、ある程度の時間を子供のために使い、子どもと信頼関係ができていること。

これが愛情不足にならないためのキーポイントです。

たとえ共働きでなかなか時間が取れないご家庭でも、子どもとの信頼関係ができていて、かつ与える愛情が健全であれば、子どもは不健全な愛情を受けるのとは比べ物にならないくらいまっすぐに育ちます。

愛情が不足して、親との信頼関係ができず、傷ついたまま大人になった人が「アダルトチルドレン」です。

愛情不足で育った大人=アダルトチルドレンの特徴

人から誘われると断れない

愛情不足で育った人は、愛情に飢えています。少しでもたくさんの愛情が欲しい、それも強烈に欲しいと願っています。

だから、人から誘われるとそれを「愛情かもしれない」だと感じ、断ったら「もう愛されなくなるかもしれない」と感じるために断ることができないのです。

人の機嫌を気にしすぎる

愛情不足で育った人は、そのままの自分を認めてもらえませんでした。相手が気にいる行動をした時だけ、愛情(らしきもの)を与えられたのです。

だから、どうすれば相手の機嫌を損ねないか、相手の気にいるようにできるかを考えそれが行動基準になります。

被害妄想が多い

愛情不足で育った人は、いつも責められていました。否定ばかりされていました。

だから、基本的な基準がマイナスになってしまっています。

健全な愛情を受けて育った人が、事実を公平に捉えることができるのに対して、愛情不足で育った人は、事実をマイナスして捉えてしまいます。

相手がただ事実を言っただけなのに、自分が責められていると感じてしまうのです。

つい自慢話をしてしまう

愛情不足で育った人は、自分を実際よりも大きく見せようとします。それが時に、自慢話になります。

それは、なぜでしょうか?

自分に注目して欲しいからです。注目されなければ、自分は無視されている、そこにいる価値がない、と思い込んでしまうのです。

一人でいることが苦手

愛情不足で育った人は、いつも愛情(みたいなものも含む)を求めていますから、周囲に人がいないととても不安になります。

加えて、自分に自信がありませんから一人で何かをするのは苦手で、いつも人と一緒にいたがります。

管理欲が強い

愛情不足で育った人は、基本的な信頼というものを知りません。だからとても疑い深くなります。世の中は恐ろしい、危険なところだと思っています。

だから自分を守るためには、自分ですべてを管理しなくてはいけないと思い込んでいるのです。

人に仕事を任せられず、すべてを自分で抱え込んで過労になるサラリーマンなどはより例です。

人と程良い距離が取れない

愛情不足で育った人は、人との距離を保つことが苦手です。

長い付き合いなのにいつまでたってもよそよそしかったり、あっという間に親密な関係になって結局長続きしない、そんなことを繰り返します。

適度な距離を保って付き合うことができません。

 

愛情不足で育ったかどうかチェック

今回は、どの年齢のあなたが愛情不足だったのか、年齢別に分けてみました。

下の項目に「はい」「いいえ」で答えてください。「はい」と答えた数が多いほど、あなたは愛情不足でそだった可能性があります。

誕生~1歳ころまでの間、愛情不足だった大人の特徴

  • 自分の望みを実現させる自分の力を信じられない
  • 他人は信じられないと思う
  • 自分が疲れていることに気づかないことがよくある
  • 食事の時、栄養のことは考えない
  • 失恋して自暴自棄になったことがある
  • 集団の中で自分一人が浮いていると思うことがよくある
  • いつも認められたい、又はほめられたいと思っている
  • いつも孤立していてひとりぼっちだと感じる
  • 自分は騙されやすいと思う

1歳~3歳ころまでの間、愛情不足だった大人の特徴

  • 自分が何をしたいのかわからない
  • 知らないところへ行くのは怖いと思う
  • 見捨てれるのは怖いといつも感じている
  • 人のアドバイスには従った方がいいと思う
  • ものすごく心配性だ
  • 困った状況では、誰かが助けてくれるのを待つ
  • その人の前では愛想よくして、いなくなると悪口を言ったりする
  • 何かを断る時は罪悪感を感じる
  • 目上の人とよく言い争いをする

3歳~6歳ころまでの間、愛情不足だった大人の特徴

  • いつも感情を抑えようとしている
  • 身近な人とのコミュニケーションに難しさを感じる
  • 他の人が不愉快だったり怒ったりしていると自分のせいだと思う
  • 自分のやり方次第で相手を変えられると思う
  • 怒るとよく泣く
  • 事実を確認せずに思い込みで行動することがよくある
  • 自分が望めば、それは実現すると思う
  • 両親の夫婦問題は自分のせいだと思う
  • 両親がうまくいっているのは自分のおかげだと思う

6才~13才頃までの間、愛情不足だった大人の特徴

  • 自分と他人を比べて劣っている感じがする
  • 社交的な場やグループの中にいると居心地が悪い
  • 競争心が強いと言われることがある
  • ルールを守ることを誇りに思う
  • いつもぐずぐずしている
  • 自分の間違いを訂正するよう言われると耐えられないくらいの苦痛を感じる
  • 誰かに言われたことが気になって、その意味をずっと考えてしまう
  • 自分にも他人にも嘘をつくことが多い
  • 何をしても十分でないと感じる

愛情不足は仕事や人間関係にどんな影響を与えるか

これはたくさんありますが、大きなものを3つ取り上げてみます。

親の代わりと求める

・足りない愛情を周囲の人に求める
・どんなに与えられても満足しない
・他の人が自分を満たしてくれることを望む

コントロール狂になる

・人を信頼できない
・何もかも自分で管理しないと気が済まない
・人が自分の思うように動かないと許せない

白馬の王子様を待つ

・現実を直視しない
・今起こっているのか事実を理解できない
・自分は変わらなくても、誰かが助けてくれると思っている
・自分を変えようとしない

愛情不足で育った人が生きやすくなるにはどうしたらいいのか

3つ、お伝えします。

自分をかわいがる

傷ついた小さなあなたを、大人のあなたが愛してあげましょう。
「傷ついた自分」「愛されたかったけど愛されなかった自分」の悲しみ・寂しさを認めて受け入れ ましょう。

具体的には、自分自身のために時間を取り手間をかけましょう。
・ゆっくり時間をかけてお風呂に入る
・あなたがやりたいことをやるための時間をたっぷりとる
・十分に睡眠をとる
・体を動かす時間を作る
・自分を抱きしめる、頭をなでるなどをイメージする

境界線を引く

この世に完全な人はいないことを知りましょう。あなた自身も含めて。
そして、あなたと他人との間に境界線を引きましょう。

「あなたはあなた、他人は他人」です。
起こる出来事の最終的な責任が誰にあるかを考えて、あなたに責任がないなら手を出さないようにしましょう。

事実を観察する

あなたを取り囲む現実、そしてあなた自身としっかり向き合うことです。
あなた自身が行動しなければ、誰もあなたの人生を変えてはくれません。

すぐには難しいかもしれません。でも、行動しなければ何も変わりません。
まずは周囲とあなたに何が起こっているかを、観察することから始めましょう。

【まとめ】

今回は親からの愛情が不足したため、傷ついてしまったアダルトチルドレンについてお話ししました。

あなた自身がアダルトチルドレンであるかどうか、チェックリストで調べてみましょう。
そして、対策を実行してみてください。

あなたの人生が軌道を変えていくかもしれません。

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